犬を連れた女性

高校では馴染みのない方式

日本の一般的な高校では学年制という方式で教育課程のカリキュラムが設定されています。
それぞれの学年によって所定の科目を何時間学習するという時間割があらかじめ定められているのが特徴です。

学年制に対して存在しているのが単位制で、特定の科目から選択したものを自ら時間割を作成することで単位を修得します。
所定の単位をしっかり修得していると卒業の資格を得ることができます。

最近は高校でも単位制を導入するケースが増えていますが、まだ学年制を採用しているケースが圧倒的に多いです。
大学に進学すると逆に学年制が姿を消して単位制だけになります。

高校の頃から単位制だった方は慣れているかもしれませんが、学年制だった方にとっては馴染みのないものです。
そこで大学デビューの人は必見の単位制について詳しく解説します。

1単位あたりの勉強時間とは?

そもそも1単位を修得するためにどのくらい勉強時間が必要になるのかピンと来ないという方も多いです。
学校によって異なる場合もありますが、基本的な考え方としては1単位あたりの勉強時間は45時間になります。

ただし、45時間全てが授業時間になるわけではなくて予習や復習、課題に取り組む時間も含まれることになります。

1単位が45時間とされている理由は、社会人の労働時間とほぼ同じに設定しているためだとされています。
月曜日から金曜日までの5日間は8時間労働をすると40時間になり、土曜日は午前中だけ仕事をすると考えて5時間プラスすることで45時間になります。

大学生は勉強をするのが仕事と捉えて、一生懸命勉強に集中するべきだと考えることもできます。

単位制の特徴

単位制には学年制にはなかったメリットがいくつかあります。
最も大きなメリットとして考えられるのが、自分の得意科目や興味のある授業を選ぶことができる点です。

必修科目も存在していますが、自分の好きな科目を選択できるメリットはかなり大きいと言えるでしょう。
将来自分が目指す道に必要になると考えられる科目を選択することで無駄なく学習を進めることができます。

大学に入学するとどの選択科目をとるのか迷うものですが、できるだけ自分にとってプラスになるものを選ぶことをおすすめします。

科目が決まった時点で履修届を提出して自分の時間割が完成することになります。
大学によって異なる場合もありますが、前期と後期などで2学期に分けている学校が多いです。

それぞれの学期が変わるタイミングに合わせて再度履修届を提出することになります。

このように高校の学年制とは異なる部分が単位制には多いため、当初はわからない部分があって戸惑うかもしれません。
わからない部分は遠慮なく周囲の友達や先輩に聞きながら自分に最善の選択をしてください。